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何気なく思うことを綴るぐだぐだブログ。
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プロフィール
HN:
ぱくどら
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1986/12/11
趣味:
野球観戦
自己紹介:
小説家になろうで作者登録しています。
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文章構成も文章表現も下手だと思います。。なんとか皆様の心に残るような作品を書くことを目標に頑張っています。
隠れ家のpassは syousetukaninarou
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えぇ。サモチェリ。

……このブログにどれほどの方がいらっしゃっているのか。
リピーター様はいらっしゃるのか。
その中にサモチェリの読者はいらっしゃるのか。

前からずっと思っていますが、謎です。ですが。
サモチェリ当分の間更新していません。どんな話か、覚えている方はほとんどいらっしゃらないことでしょう。
……今見たら、更新した日付が3月29日になってる(;´Д`A スイマセン。

えぇと、前回をざっと見直すと……。
真一がガナオンを召喚したところで終わってます。状況はマスクのせいで、ヨウが負傷したところですね。

で、ですね。
このサモチェリ。まだ更新できそうもありません。というのも、前にも書きましたが第四章を書き終えてから更新しようと思っているからです。

ですが……。

このままでは見捨てられてしまう可能性がある!? いや、もう見捨てられた?!

不安に思う私。
だけど、まだ更新したくない。更新しなかったら話そのものを忘れてしまう……。だけど……。

そこで。考え付いた。


あ、ここに載せればいいじゃなーい(*´∀`)


といっても、今書き溜めている全てを載せることはできません。……だってまだ第四章を書き終えていないからorz

なんだか前置きが長くなりましたが……

要するに……読者の皆様。次話を続きに載せました。改稿する可能性があるかもしれませんが、お楽しみいただけたら幸いですorz

※めちゃくちゃ長いです。ご注意を。読みにくくてごめんなさい。

 ガナオンは振り返ると、毅然と立つマスクを見据えた。見覚えのある青年だった。否応にも目立つ白い仮面が目に留まる。じっと考えた末、ある人物が頭に思い浮かんだ。
「……貴方は、ダック公爵の部下かしら」
「おっしゃる通りでございます。ガナオン様」
 マスクは腰を折り、深々とおじぎをした。
「私はマスクと申します。まさかこのような場所で、お美しいガナオン様にお会いできるとは……」
「今の状況を説明しなさい」
 言葉を遮りガナオンは言った。険しい表情のまま腕を組み、マスクとその隣に立つ人型造形に睨みを利かせている。一方で、マスクはそんな様子に臆することなく、笑みを浮かべた。
「すでにご存じのこととは思いますが、私はただ、使魔掃討作戦を遂行しているのみでございます。……何か問題でも?」
「あるわ。統治者として、いくら使魔掃討作戦のためと言え、一般市民を巻き込むなど許すことはできません。すぐにこの場から去りなさい」
 しばらく沈黙が流れる。マスクから笑みは消え、視線を上空へと上げた。その方を見れば、トグが上から見下ろし一つ頷いている。すると、マスクは小さくため息を漏らし、人型造形に掌を向けぎゅっと握りこぶしを作った。すると途端、人型造形は崩れ落ちただの泥へとなってしまった。
「……わかりました。統治者様のお命令となれば、逆らうことなどできません。ですが……」
 すっと視線がガナオンを通り越し、真っ直ぐ真一へと向けられた。
「その使魔は回収させていただきたい」
 獲物を逃さない鋭い目をしていた。思わず息を呑む真一に、ヨウが薄らと目を開けた。短く呼吸をしながらマスクたちに顔を向ける。すぐに目が合うが、ヨウは決して逸らさなかった。青白い顔ではあったが、そこには強い意志があった。
「それはできないわ」
 重くのしかかるような雰囲気の中、ガナオンの声が響いた。マスクは鋭い視線をそのまま移す。
「……どういう意味でしょうか?」
「そのままよ。回収などさせません」
 使魔掃討作戦について当然ガナオンも知っている。歯向かうことがどういうことになるのか、そのことについても理解していた。
 マスクは薄笑いを浮かべ、ガナオンの発言に対し鼻で笑って見せる。
「ふっ。ご正気か? 回収させないという発言は、アラウ国王様の命令に背くということになりますよ。先ほど貴方様がおっしゃったように、私はダック公爵の部下だ。その発言が本当であるならば、当然上に報告させていただく。……ガナオン様もう一度伺います。そこにいる青年の使魔……回収してもよろしいか?」
 ガナオンはすっと目を閉じた。腕をだらりと垂らし、何かを考えているのか黙り込んだ。
 統治者は王族で、アラウ国王に従うべき身分であり手足となる者だ。大抵の決まりごとは、四大都市の統治者とアラウ国王で話し合われ決められる。
 アラウの繁栄と平和を考え、隣国のエルモ国に対してはいかに穏便に物事を運ぶか――最近まではそんな議題ばかりだった。前国王まではエルモ国との対決姿勢を露わにしていたものの、現国王になってからは戦争はほとんど行われることなかった。それは国王自身が平和主義者であり、温厚な人柄ためだった。
「……信じられないわ」
 ゆっくりと目を開けたガナオンは呟いた。記憶する国王と、使魔掃討作戦というものがどうしても結びつかないのだ。――優しい国王が使魔たちに対し、このような仕打ちをするだろうか。
 そして、ガナオンは真っ直ぐとマスクを見据える。目の前に立つ青年は、冷たい目線で言葉を待っていた。白い仮面は無表情で、彼から漂う冷たく鋭い雰囲気を助長させているようである。
「信じるも信じないも、送られた状が全てですよ。……ハギノ」
 ハッとして真一はマスクへと視線を向けた。向けられた片目は冷たく何の感情も持っていないようだ。
「使魔掃討作戦により、その使魔を回収する」
 そう言うや否や、マスクは草を蹴り上げ一気に真一たちへと飛びかかる。――しかし。
「待ちなさい!」
 真一たちの目の前で、ガナオンが両手を広げ立ち塞いだ。それには向かっていたマスクも止まり、眉をしかめガナオンを睨みつける。
「私は山岳の町ガナオンの統治者として、サモナーを守る義務があるわ」
 丁度草原に強く風が吹き抜けた。草が波のように揺れ、ガナオンの美しい黄色の髪も同じ方角へとなびく。しかし、マスクは微動だにしない。
「……ガナオン様、あくまでも邪魔をするおつもりですね」
「私はただ義務を守るだけよ」
「私も命令という絶対に逆らえない仕事を遂行するだけです。統治者である貴方も、その命令には絶対に従うべきはずだ。……しかしながら、どうしてもその者を守りたいようですね。貴方の立場を捨ててまでも守るべき者でしょうか?」
「統治者だからこそよ。前に国王はおっしゃったわ。……民あっての国だ、とね」
「そうですか」
 そうマスクは吐き捨てると、視線をちらりと上空に向けた。それに気付いた真一はすぐさま上空を見上げた。
 上空にいたトグが両手を突き出し、手で三角形を作っている。どこかで見た光景だった。真一の頭の中で、さまざまな場面がフラッシュバックする。――あれは確か移動魔術……!
「ガナオンさん逃げろ!」
 身動きをさせなくする移動魔術だった。それを思い出した真一はすぐさま叫ぶが、すでにガナオンも気づいていた。腕を大きく振りかぶり、一気に地面まで振り下ろす。
「インディションサモン!」
 叫ぶと同時に、ガナオンとマスクの間に土が一気に盛り上がった。それは丸い円状に盛り上がり、小さなドームを形成した。その中に真一も巻き込まれるような形となり、天井まで土壁一色となった。
「……な、なんだこりゃ」
 天井こそ低いものの、太陽光まで遮り音一つ聞こえない。地面を見れば草もない。声は反響し土の匂いもした。
 ガナオンはふぅと一息入れると、真一に近寄り跪いた。
「心配しないで、ひとまず貴方を守るために作ったのよ。それより、これを」
 そう言ってガナオンは懐から小さな袋を取り出した。手のひらに乗るほどの小さな袋。
「……これは?」
 真一は受け取り振ってみると、さらさらと粉のような音がする。
「トトロイから、貴方に渡すよう頼まれていたのよ。何でも召喚魔術をする際の触媒になる素材だそうよ。これで武器を召喚できるかもしれないわ」
「武器……」
 そう言われ思わず弓に目がいく。すぐ近くに置かれている弓。背負っている矢筒の中に矢はない。弓は矢があってこそである。最後の矢はどこへ行ったのか、草が生い茂るこの草原では探すのは一苦労かもしれない。半ば弓を引くことを諦めていた真一にとって、この袋は朗報だった。
「その血は使魔ね。……治療をしたいけど、私は回復魔術は扱えないし、何より下手に血に触れてしまったら大変だわ。困ったわね」
 弓から視線逸らし、ヨウを見下ろした。ゆっくり瞬きをしているものの、呼吸は弱々しく腹部は血で染まり上がっている。すると、ヨウは真一を見上げ口元を緩めた。
「……心配するでない。平気じゃ。どれぐらい魔力が持つかわからんが……回復魔術を施しておる」
 真一にはその笑みは強がりにしか見えなかった。小さな手は震え、回復魔術を施しているものの、青白い光はほのかで頼りない。何より、魔力がなくなってしまえば、また気を失ってしまうかもしれない。そうなってしまえばアラウの人々との意思疎通が難しく、余計にヨウを治療することが困難になるかもしれない。
 回復魔術が扱える者に治療を頼むしかない――そう考えた時ライトの顔が浮かんだ。ライトならヨウを知っているし回復魔術が扱える。思わず表情が緩む真一だったが、すぐに元通りとなった。今の状況で盲目のライトを喚ぶことは、余りに危険なのだ。ガナオンがいるとはいえ、本気で殺しにかかったマスクである。ライトが邪魔するものなら、ためらうことなく殺すかもしれない。兎にも角にも、マスクからヨウを遠ざけなければいけない。
「……何かいい案でも浮かんだのかしら?」
「治療してくれる奴は思い当たるんです。でも……マスクがいる限り余りにも危険すぎる」
「……そうね。この土の壁も長くはもたないわ。きっと召喚魔術が切れるのを待っているでしょうね。……それにしてもダック公爵の部下なんて……分が悪すぎる」
 ガナオンはそう呟くと、唇を噛み締め悔しそうな表情を浮かべた。
「ダック公爵って……何ですか?」
「アラウ国王の相談役よ。直接は見たことはないけれど、影の国王と噂される人物……。簡単に言えば、唯一国王と肩を並べることのできる方なの。余りにも情報がなさすぎて、統治者たちは皆危険視しているわ」
「マスクはその部下、か……。一体、こいつの前マスターとの間に何があったんだ。おい、お前一体何を思い出したんだ?」
 焦点が合わず呆然と見上げているヨウ。何かを思い出しているのか、苦々しい表情だった。
「待って。シンイチくんが契約者でしょう? 前とはどういう意味かしら?」
「俺は元々のマスターじゃないんです。こいつの前マスターは、確か……アラウ国王の娘さんです」
「なっ……イッチ姫ですって! 本当なの?」
 ぐっと近寄り問い詰めるガナオン。まん丸の目を一杯に見開き、驚いているようだった。
「え、えぇ。間違いないと思いますけど……」
「使魔がいるとは知っていたけど……どうして……。姫は使魔のことを……。彼が執拗に使魔を回収したがるのも不自然だわ……それに国王」
 ガナオンは動揺しているのか忙しく視線を泳がせている。ヨウもガナオンの言葉に顔を歪ませ唇を噛み締めていた。
「とにかく、彼らをどうにかしないと……!」
 ガナオンが顔を上げた時だった。ガナオンの身体から淡い光が帯びてきたのだ。白く柔らかい光は身体全体を覆い、ガナオン自身までも白く薄くなり始める。
「いけない、召喚時間が終わってしまうわ!」
「えっ!」
「私が元の場所に戻ってしまったらこの土壁も崩れるわ! それまでにシンイチくん! 彼らに対抗できる武器を召喚しなさい!」
 そう言われ、手のひらに持っていた袋の紐を口と片手を使い開けた。中を見れば銀色の粉が入っている。
 ガナオンの身体はどんどんと白く帯び、今にも光で見えなくなりそうだ。
「適当な量を握ればそれ相応の大きさになるわ。もし、本当に危ないようだったら、また私を喚びなさい」
「……ガナオンさん、どうしてそこまで……」
 ほとんど白い光に覆われ、ほとんどガナオンの姿は見えない。周りを覆っていた土壁の天井も崩れ始めている。
「トトロイが貴方を気にいったように、私も貴方を気にいったのよ」
 崩れ落ちる土の中、ガナオンの言葉がはっきりと耳に届く。そして、一番強く光が放たれた後、一瞬にしてガナオンの姿は消えてしまった。それと同時に、周りの土壁が大きく揺れ始めた。
 真一はすぐさま立ち上がると、袋は懐の中にしまい、代わりに召喚本を取り出した。片腕に抱くヨウは力なくぐったりとしている。矢を作り出したところで、ヨウを抱えて弓を引くことはできなかった。と言って、丸腰のままマスクと対峙すればまた殺され兼ねない。そうなれば、喚ぶしかなかった。
 真一はそのページを開き左手を乗せた。――そして力いっぱい叫ぶ。
「プレサモン!」

    ◇    ◇

 崩れ落ちた土の中、出てきた人影は二人。その姿を確認したマスクは、ふっと鼻で笑って見せた。
「ふっ。ハギノ、懲りもせずまた召喚魔術か。それも……エルモ人を」
 ヨウを抱える真一の隣に立っていたのはリオだった。赤髪の団子頭に赤い瞳。トトロイと同じ格好のようで、袖と膝から下の布がない真紅のローブを着ている。肩幅に開いた足元は、革の紐でできたサンダルを履いていた。リオは持っていた銀の棒を延ばし槍へと変化させる。鋭い先端を上空へと上げ、どんと乱暴に立てた。
「相手はあいつか」
 冷たい目線を向けるマスクに対し、リオは口元を緩め笑みを見せた。
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