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何気なく思うことを綴るぐだぐだブログ。
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プロフィール
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ぱくどら
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1986/12/11
趣味:
野球観戦
自己紹介:
小説家になろうで作者登録しています。
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文章構成も文章表現も下手だと思います。。なんとか皆様の心に残るような作品を書くことを目標に頑張っています。
隠れ家のpassは syousetukaninarou
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ひっさしぶりに、自分の作品を見直してみました。といっても少しだけですけど……(;´Д`A
『目を閉じればあなたに逢える』の最後から二番目と一番最後のみ!
……なぜか普通に読めたんです。ただ、記号の後ろに一文字空けないとか、そんな細かいところが気にはなりましたけど……。
大体の話の流れは覚えているんですけど、最後の〆がどうだったかなぁとうる覚えでした。あんなでしたね、そういえば。。
自分の作品って、私最後辺りしか読まないんですよね(;´Д`A  『赤い瞳』だって最終部しか読まないかも……まぁあれは全体的に短いですが。。しかしまぁ、やっぱり恥ずかしいです。直してみたいなぁー。

そんな思いで。

実は『赤い瞳』、本当にちょっとだけ、最初の部分だけ書いているんですよね。
連載って一番最初の掴みが大事ですよね。悪かったら即リターンですもん(;´∀`A  
今はサモチェリがあるので、それを置いてまで赤い瞳は書けないですし、何より書き直すならもっと資料を集めてから書きたいんです。赤い瞳、時代設定があやふや過ぎるんですよね……orz
次書くとしたら、縄文とか弥生とか飛鳥とかの時代設定で書いてみたいですねぇ。人柱みたいな習慣がある時代……いつだろ(;´Д`A  とにかく昔の設定で。……本当に書くのかどうかはわかりませんがorz

でですね、その書いたやつを載せて見たいなぁと。
読者さまが釣られる文章ってやつはどういうものなのか、気になるんです。
千字程度ですので、ぜひ続きからみてやってくださいまし。感想をいただけたら嬉しいです……興味引かれたや、続きを読むかもしれないとか、はたまたリターンするでしょう、とか。
……こないだろうな(;´∀`A

 どんよりとした黒い雲は、今にも雨を落としそうな気配を漂わせている。誰の目にも雨が降るという予測はできそうではあるが、村人たちはそれでも私に予言を求めやって来る。
 煩わしい。いつにもましてそう思ってしまう。村人たちはそんな私の考えなど知らず、言葉を今か今かと待っていた。
「……雨だ。もうすぐ嵐がやって来るかもしれぬ。皆の者、即急に帰りしっかりと備えをしなさい。家から出さえしなければ安全だろう」
「ありがとうございます。長様」
 十人ほど集まった男衆たちは揃って土下座をした。そして、頭を上げるとそれぞれの家々に散らばるように駆けだした。それを見届け再び空を仰いだ。
(天は祝っていないのか)
 稲光が見え、ゴロゴロという音が村中に響き渡る。私も足早に家の中へと入った。

 敷居に囲まれた床の間に、荷重の妻が寝ている。苦しそうに呼吸をし、流れる汗で髪の毛が首筋にへばりついていた。目をきつく閉じ、苦痛に耐えている。
「大丈夫だ、もうすぐ産婆も来る」
 汗でしっとりとしている髪をかきあげてやる。頬を赤く染め、悲痛な表情を見せる妻。私と目が合うと、大丈夫だという風に目を細める。そして手をぎゅっと強く握り締めるのだ。まるでここにいてくれとでも訴えるように、強く強く握り締めていた。痛がる彼女に対しせめてもと、細い手を優しく包む。汗ばむ手のひらでさえ愛しいと思う。
「遅くなりました、長様」
「やっときてくれたか! 早く見てくれ」
 そこへ白髪の老いた老婆がやって来た。産婆である。彼女は大きな盥に水を張っているものを傍らに置くと、すぐさま産道を確かめ始める。
「大分開いておりまする。もうすぐ産まれましょう。ささ、殿方はあちらへ。ここからは私目におまかせくだされ」
「了解した。頼んだぞ」
 離れようとした時、妻が私の手を引っ張った。
「どうした? 怖いか?」
 安心させるために頬を緩ませ、そっと頬に手を添えてやる。妻はその手に自分の手を重ね、安心したようにそっと目を瞑る。
「いいえ……ただ一つ伺いたいのです」
「――何だ」
「産まれてくる御子は……どちらでしょう」
 丁度稲光がし、地響きが神殿を揺らした。暗く陰る妻の顔に、どことなく不安の様子が見て取れた。答えを待つように、火照った顔を真っ直ぐ私へと向ける。
 私はすでに見えていた。
 しかしそんなことは関係ないのだ。今までの歴史など、何の関係もない。今、産まれようとしているのは間違いなく我が子。それ以上も以下でもない。
「安心しなさい、母子とも無事に生まれるであろう」
「――はい」
 手を離した途端、ひどく喘ぎ始めた。布団を握り締める手に力が入り、顔はますます火照り始める。
 産婆に促され私はその場を後にした。

 数時間後、屋敷から元気な赤子の鳴き声が響いた。
 雷にも負けない元気な声。その声は村中に響き渡り、空を見上げれば黒雲から一筋の光が差している。私にとっても、その子は特別な子であった。

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