犯罪が出てこないミステリー企画・感想（１）

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これは印刷した冊子たち。
計12作品（*´∀`）
大事にします♪




全て作品を読みました。
まず、

作者の皆様大変お疲れ様でした。
楽しませていただきました。本当にありがとうございます。

皆様は読まれましたでしょうか。
表現力の高さに脱帽です。私にはとても書けません……そして話のネタ自体も浮かびません。
私はそんな企画に参加させていただいております。……読み専として。
甲乙つけがたい作品ばかりなのですが、三票を投じねばなりません。
……どうしよ（；´Д`Ａ

どれに投票しようかと悩んでいる最中です。

せっかく読んだので、ここで公開された作品の感想を、私なりに書いて行こうと思います。
書くに辺り、非常に失礼なことを言う恐れがあります。あとネタバレをしてしまう可能性が高いです。というか、ネタバレしてしまうでしょう（；´Д`Ａ
注意してほしいのですが、ミステリー作品ということで、ネタバレをしてしまうと面白さが半減してしてしまう恐れがあります。
もし、私の感想を読まれる方がいらっしゃるなら、先に作品を読んでからお読みください。

感想を書く順番は、企画作品一覧の上から感想を書いていきます。

あと……二回読む予定でしたが、どう考えても間に合いそうにありません。
二回目はざっと見返すという行為でお許しくださいorz

テンプレートはこちら。
【タイトル】　【短編か長編か】　【ジャンル】　【作者】
【あらすじ】

読み終わって一言感想：「」

もし、作者さまが見られ気分を害された場合どうか教えてください。即刻その内容を削除します。
では続きからどうぞ。

【ここに君たちが集まるワケ】　【短編】　【ジャンル：推理】　【作者：Ｈａｒｒｙ英二】
【あらすじ】
新聞部に所属する小野澄太は、とある廃墟に集まる数十匹もの猫について調査を始めた。住人はいなくなり、朽ち果てて今にも崩れてしまいそうな廃墟に猫たちが集まってくる理由とは？

読み終わって一言感想：「予想外な展開」
一番最初の感想とは、かなり緊張するものです。下手に書いて作者様の気分を害されてもいけないと思うのですが――好きに書かせていただきます。
えぇ、まず。
こちらの作品はＰＤＦ小説に変換されていましたので、ＰＤＦで印刷し読ませていただきました。それで、読んだ後にすぐに思ったことをメモしていたので（印刷したもの全て一言メモ程度書いております）、その内容を踏まえながら感想を書こうと思います。
印刷して総ページ数が40ページ。少し長いお話でしたが、お上手にまとまっているなという印象でした。
なぜ猫が廃墟に集まるのか、という謎から戦争で別れてしまった二人の男女の話に繋がる展開は、かなり予想外でした。驚きました。どうして集まるんだろうと、考えながら読み進めると、途中出てくる大学生が何か絡んでいるのかと勝手に推理していましたが……見事はずれ（；´Д`Ａ
すごいなぁと感心したのは、偶然出会ったら大学生やクヌギの元の逃げない猫といった、読み進めていく時気にかかるワードを全て回収し、なおかつ、なぜ猫が集まるのかという理由に結びつき、不自然な点も違和感もなかったことです。辻褄が合わなかったりすると、わからなくても違和感を抱くのですがそれがありませんでした。すごいです。
ただ気になった点もいくつか。
晃の存在が薄いなぁと思ってしまいました。
あと、コメディーを意識されているせいか、二重カギかっこを使っていらっしゃいました。どうもあーゆー類は私個人的な意見としては好きではありません。（例えば：「「例文です！」」という風に二人同時にしゃべっているという表現？）
あと誤字です。ちらほら見受けられましたが、一番気になったのがありました。それは、澄太とアッキー先輩がキエさんの娘さんである名取さん宅にお邪魔し話を聞いている場面です。山元さんのもとが、本になっていました……。かなり大事な場面である故に、どーしても目につきました。すいません、細かくて。もしかしたら、すでにご指摘され直されているかもしれません。もしそうでしたら、掘り返してしまってすいません(；´∀`A　

長くなりました。にしても、少し気になったのはアッキー先輩とスミちゃんの今後の関係。。いざ卒業となると、アッキー先輩のツンがデレになるのではと期待しちゃいます。。もっとスミちゃんと一緒にいたい、みたいな。。澄太くんは蹴られまくりの予感なのでかわいそうですが。って……全く本編とは関係ない内容ですな(；´Д`A
いづれにせよ、予想外な展開で読み進めれば進めるほど面白くなりました。
ありがとうございました！


【ともだちの詩（うた）】　【長編】　【ジャンル：文学】　【作者：りきてっくす】
【あらすじ】
あたしは、幼いころ負った心的外傷が原因で”ともだち”という言葉をけっして口にしなくなった――。るうねさん主催『犯罪が出てこないミステリー企画』のために書き下ろしました。

読み終わって一言感想：「石なんて投げません＞＜」
最初長編だとは気が付かず、一話だけ読み終わり、「え、これで終わり？」なんて思っていました（；´Д`Ａ
後々見たら長編だったじゃありませんか。もちろん、ちゃんと最後まで読みました。
いや～めちゃくちゃ描写が丁寧で読みやすかったです！　本当に見習いたいぐらいです。駅弁の「名物志ぐれ茶漬」の表現は、マジで一度食ってみたいと思いました。文字を見るだけで口の中に味が広がるようでした。
えぇお話の内容は、里沙が封印した記憶とは何かを探るお話です。これまた、長い作品だった総ページ数47）だったんですが、上で書いた通り読みやすく一気に読むことができました。
もういいかい　まあだだよ
このフレーズが序盤から出てきて、興味を引いてくれました。トラウマとは違うんですが、私が好きな作家さんの綾辻行人先生の「黄昏の囁き」を思い出しました。
あちらは殺人ですが、こちらは殺人行為禁止のミステリー。わくわくどきどきと胸を高鳴らせながら読み進めました（*´∀`）
駅を降りてから、月子ちゃんの様子の変化がしましたね。そこを読んで怪しいなぁと感じました。まさか、月子ちゃんは幽霊なのか？！　と予想しました。……が当然はずれ(；´∀`A
しかしながら、強ち間違いでもありませんでした。なるほどねぇ、やっぱり月子ちゃん貴方だったのね。出会いも何か引っかかっていたし、私の勘もまだまだ鈍ってはいないようです。
……気になったのは、月子ちゃんは結局かくれんぼでどこに隠れていたんでしょうかね。


【嘘つきカレン】　【短編】　【ジャンル：文学】　【作者：小宮山蘭子】
【あらすじ】
商店街の片隅でピザ屋『ヴィータ』を経営する、謎の女性・カレンさん。僕は、商店街で起こるいくつかの小さな事件から、彼女の謎をひもといていく。「犯罪が出てこないミステリー企画」参加作品です。

読み終わって一言感想：「事実だったことが一番の驚き」
面白かったです。
話の内容は、商店街でピザを焼く女性の正体とは……といった内容のお話でした。
いや～驚きましたね。
「豪華客船で世界一周したことありますよ。楽しかったわ」
「小さい頃、エリザベス女王にお会いしたことがあるんです」
「母の形見に1億のダイヤをもらったのですが、物騒なので貸し金庫に」
「脇役だけど、映画に出たことがあります。有名な作品じゃないから恥ずかしいけど」
「体に大きな傷があるので、もう水着は無理です」
「でも、ここに来る前は、銀座でナンバーワンのホステスでした」
「車はほとんど運転しませんが、セスナ、操縦できるんですよ。でも、披露する機会はなさそうね」
全部本当(；´Д`A　最初は全部嘘だろうと、決めつけながら読んでいました。
でもきっとその嘘にも何かがあるんだろうと思っていたんですが、逆にそれらが事実だったので裏をつかれた印象です。でも、実際問題、ここまで次元の違う世界だと、本当のことを言われても信じられないでしょうねぇ。
出てくる人たちもよかったですね。本当にどこかに存在しそうな商店街の人たちでした。肉屋のオヤジが良いキャラしていました(*´∀`)　ヴィータのお店の雰囲気もいいですねぇ。
心温まるお話でした。ありがとうございました。


【冬の密室とサンタクロースの鍵】　【長編】　【ジャンル：推理】　【作者：名野創平】
【あらすじ】
クリスマスの朝、目覚めると枕元にプレゼントが置かれていた。鍵のかかった子供部屋に、プレゼントはいかにしてもたらされたのか。(全三話)■『犯罪が出てこないミステリー企画』参加作品です■

読み終わって一言感想：「見取り図とにらめっこ」
この作品だけ、見取り図がありました。私、こういうの大好きです。
また出てきて申し訳ないんですが、綾辻さんの館シリーズも見取り図が必ずあるんですよ。このドアが実は隠し扉になっているんじゃないか？　とか予想しながら推理するのは楽しいです。
いやね、もうやられましたよ！　お話を簡単に言えば、密室の部屋にどうやってプレゼントを用意したか、という推理もの。
見取り図を見ながら、実はクローゼットと廊下が繋がっていたんじゃないかとか、木からどうにかして部屋に投げ入れたんじゃないかとか、色々馬鹿な考えを巡らせておりました(；´Д`A
出てくる三人の考えにも、なるほどと頷きながら読んでいました。わからないときって、どの考えももっともらしく聞こえますよね？　……私だけか(；´Д`A
そして、解答。
密室トリックは……私のところは全部襖ですのでいまいち想像がつきませんでした。あぁ実験してみたかった。
そして、まさかの事実！！　ちょ、お父さん何してんだ！　余りの予想外のネタばらしに驚きましたよ(；´Д`A　私も絶句です。
何より感心したのが、それらしいヒントが文章中に隠されていたこと！　悔しい(ﾉДT)　でも面白かった！
一つ気になったと言えば、いきなり時間が飛んだことでしょうか。いきなり名前が出てきたり人が増えたりして、頭を整理するのにちょっと迷いました。
いや～面白かった。まさにミステリー。


【小さな謎】　【長編】　【ジャンル：推理】　【作者：藤咲一】
【あらすじ】
僕の名前は浅沼俊彦《あさぬまとしひこ》。現在高校受験に向けて日夜勉学に励む中学三年生だ。これからお話しする物語は、読書大好き、ミステリー大好きの僕が出会った、小さな謎の物語。★この物語は『犯罪が出てこないミステリー企画』に参加しています★

読み終わって一言感想：「友情いいなぁ」
友情がテーマのミステリーでした。本当にミステリーらしい内容で、暗号文や宝探し、妙なモノ、と興味をそそられるものがじゃんじゃん出てきました。暗号文を見た時も、じっと考えましたよ。
我は大空の覇者……？　……太陽？　などとまた馬鹿な考えをした私(；´Д`A　太陽の隣にいけるわけねーだろ！　と一人ボケ突っ込みです。
そして、またまんまの釣られましたよ。

庭には二羽、鶏がいた。

ちょ、この前後の空行に釣られたんですけど(；´Д`A　しかもこの後にも意味深な鶏がいたっていう文があるし……。
それで今気付いたんですけど、この文章早口言葉ですか？　今口に出して読んだらすごく言いづらかった(；´Д`A　なんでも気付くのが遅いな私……。
まぁ結局鶏は何の関係もなかった……。頭悪すぎる私。。
一方で、作者さまの知識の高さには脱帽です。道具のことなんて、私全然知りません。そりゃ臼や杵のことは知っていますが……。それら以外の道具は全く知りませんでした。。すごいです。
それで探していた宝の正体。もう少しで見つかりそうとなる辺りで、なんとなく予想がつきました。だけど、宝の謎とは違うもう一つの謎もありました。それは晃の行動です。家をわざと遠回りしていったり、ヒントらしき言葉を言ったりしてます。なんでかなぁと思っていたんですが、オチで解決します。
いいですね、本線を見せておいて実はもう一本ありました、という展開。そしてそれが繋がる。
なんで書くのがこんなにお上手なんでしょうか(；´Д`A　
素晴らしい友情ミステリーでした。ありがとうございました。



今回はこの５作品です。
５作品ずつ紹介できたらいいなぁと思います。あ、紹介じゃねぇや(；´Д`A　感想です、感想。
絶対に内容見ずにこれを見てはいけませんよ。……完璧にネタバレですから。。
あーどれも面白かったなぁ。
何かご指摘苦情がありましたら、コメントをお願いします。明日も別の作品の感想を書く予定です。